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幼児期の食育

【読み】
ようじきのしょくいく
【英語】
"shokuiku" the food and nutrition education in infancy
【書籍】
歯科衛生士 2011年11月号
【ページ】
31

キーワード解説

食育基本法の前文で、「21世紀における我が国の発展のためには、子どもたちが健全な心と身体を培い、(中略)子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ、生きる力を身につけていくためには、何よりも『食』が重要である」とされていることからも、子どもにとって食育が、生涯の健康のみならず人間性や生きる力を左右するものであることがわかる。
食育の観点から見た幼児期の目指す子ども像として、「食事の時にお腹がすくリズムになっている子ども」「食べたいもの、好きな食べ物が徐々に増えている子ども」「上手に噛むことができる子ども」「親やまわりの大人と一緒に食べたいと思える子ども」「食事づくり、準備にかかわる子ども」「食べ物を話題にする子ども」「年齢相応の食具が使え、食事のマナーが身についている子ども」があげられる。
歯科領域としてはこの目指す姿を実現するために、歯や口の健康を守ることを通して楽しく食べる子どもに育ち、生涯にわたり食を楽しみながら健康に暮らしていくスキルや習慣を身につけられるよう、来院する子どもたちやその保護者に対する指導や知識の啓発に努めることが必要となる。