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創部皮下内出血

【読み】
そうぶひかないしゅっけつ
【英語】
subcutaneous bleeding in the wounded area
【書籍】
QDI 2011年6号
【ページ】
63

キーワード解説

インプラント外科手術をはじめとした各種口腔外科手術にともない生じうる偶発症の一つ。創部出血による組織間隙に出血したもので、内圧上昇により自然出血に至るが、貯留した赤血球に含まれるヘモグロビンの鉄イオンが組織浸潤することで皮膚の変色(暗赤色)が生じる。止血困難な症例(抗凝固剤内服中)であるかの確認不足、術後の止血不足を原因として起こり、これを予防するには術後の創部圧迫止血処置が重要となる。
また、創部皮下内出血が起こった場合の対処法としては、紫斑の完全消失まで3~4週間の期間を要するため、通常は経過観察(自然吸収待ち)である。広範囲の場合には、紫斑消退促進作用のあるヒルドイド軟膏の塗布や温熱療法を行うこともある。