専門情報検索 お試し版

パラレルコーンテレスコープ

【読み】
ぱられるこーんてれすこーぷ
【英語】
Parallel Cone Telescope
【書籍】
QDT Art & Practice 2011年12月号
【ページ】
46

キーワード解説

パラレルコーンテレスコープとは、コーヌスクローネと同様なテレスコープのスタイルをとりつつも、相拮抗する軸面を平行にすることで生ずる把持によって義歯の脱離を防ぐ装置。青木智彦氏(歯科技工士、モダンデンタル・ラボ)の考案による維持装置「パラレロコーヌス」にヒントを得て、吉田秀人氏(神奈川県開業)が臨床応用・執筆/講演活動を行っている。本装置の特徴は、(1)支台歯間において、相拮抗する軸面の関係を各0.5゚のテーパーにし、その相互軸壁(パラレルエリア)をもって把持とする、(2)内冠の軸面形成は、パラレルエリア以外は6゚で製作し、維持力が発現しないようにする、(3)内冠の上面と外冠の天井部分が接触する状態で支持とする、の3点。維持装置自体の維持力がゼロであるため着脱が容易で、内外冠の天井が底着きしていることから支持が安定しており、平行軸面による把持によって機能時に外れることがないという利点がある。