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ホワイトスポット

【読み】
ほわいとすぽっと
【英語】
white spot
【書籍】
歯科衛生士 2011年12月号
【ページ】
59

キーワード解説

ホワイトスポットとは、う蝕初期病変の一種でエナメル質表層あるいは表層下の脱灰により、歯面が白濁してみえる病変である。う窩を認めない限局した病変で、適切な予防処置がなされれば、進行の停止あるいは再石灰化し非活動性となる。ただし、再石灰化は表層下までは期待できず、表層下まで進行した病変の白濁は再石灰化後も残ることがある。
活動性か非活動性かは、歯面のプラークを慎重に除去した後、よく乾燥させた状態で観察する。おおよその目安として表面が滑沢ならば非活動性、粗造感が診られれば活動性である。
活動性病変に対しては、鋭利な器具で歯面を傷つけないように注意深く取り扱い、適切な予防指導を行い、定期的に観察することが重要である。