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ニコチンの作用

【読み】
にこちんのさよう
【書籍】
禁煙 あなたのお口と全身の健康
【ページ】
142

キーワード解説

ニコチンには、興奮作用と鎮静作用がある。少量のニコチンは血管を収縮させたり、血圧を上昇させたりする交感神経を刺激するが、大量になると、それらを反対に抑制する働きをするようになり、副交感神経が優位となる。これらの作用が原因で生じるさまざまな感覚が、喫煙時の精神状態の変化と関係する。
 一方、ニコチンには免疫抵抗力を抑制し、細菌などの微生物感染への抵抗力を弱める効果が知られている。
また、集中力にも影響し、非喫煙者と比較して、ニコチンの作用があるときはよいが、そうでないときは低下する。そして、ニコチンが少なくなってくると、イライラしてきてタバコをくわえることの繰り返しとなり、結果的に作業能率が低下する。