専門情報検索 お試し版

超音波インスツルメント

【読み】
ちょうおんぱいんすつるめんと
【英語】
ultrasonic instrument
【書籍】
QDT Art & Practice 2012年2月号
【ページ】
30

キーワード解説

超音波を利用した支台歯形成用のインスツルメント。過去には形成面の粗さや切削効率の悪さが指摘され、あまり臨床には用いられなかった。しかし、現在では、発振装置の進化により、強振動から微振動までコントロール可能な装置が入手可能になり、出力の幅広いコントロールが可能になったこと、さらに、細かいダイヤモンド粒子のチップが生産可能になったことから、臨床に用いられるようになった。これを支台歯形成の仕上げ形成に使用することで、スムーズな仕上げ面を得ることができる。また、ピエゾ発振方式のチップは、硬組織のみを切削し、軟組織に対してほとんどダメージを与えないことから、内縁上皮を傷つけずに安全に歯肉縁下形成が可能になる。この点からも、仕上げ形成の際に超音波インスツルメントを利用するするメリットがある。