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炎症の5徴

【読み】
えんしょうのごちょう
【英語】
five cardinal signs of inflammation
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2012年3月号
【ページ】
137

キーワード解説

「炎症の5徴」とは、発赤、熱感、腫脹、疼痛、機能障害の5つの徴候をいう。組織に急性炎症が起こると毛細血管は拡張し局所の血流が増加する(発赤・熱感の原因)。拡張した血管からは血液成分の滲出が起こり、組織に浮腫が起こる(腫脹の原因)。浮腫が起こると組織圧の上昇で局所は圧迫され、放出された化学伝達物質が「痛み受容体」を刺激する(疼痛の原因)。原因が除去されていなければ修復が追いつかないため、いつまで経っても完全な治癒には至らず、これらが合わさって機能障害の原因となっていく。