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ヨークコンセンサスステートメント

【読み】
よーくこんせんさすすてーとめんと
【英語】
York consensus statement
【書籍】
QDT Art & Practice 2012年3月号
【ページ】
16,17

キーワード解説

ヨークコンセンサスステートメントとは、2009年に英国のYork大学において決議された、下顎のインプラントオーバーデンチャーに関するコンセンサスステートメントである(British Society for the Study of Prosthetic dentistry(eds). The York consensus statement on implant-supported overdentures. Eur J Prosthodont Restor Dent 2009; 17(4): 164-165.)。以下に要約を示す。
「インプラント支持の下顎のオーバーデンチャーは従来の全部床義歯に比較して、患者満足度ならびにQOLに関してより優れていることを、現時点で得られる多くの科学的根拠が示している。その多くはRCTから得られたものである。2本のインプラントによるオーバーデンチャーが、機能回復、患者満足度、コスト、治療に要する時間の観点から、大半の症例においては最少限度の治療の標準としてのゴールドスタンダードであると考えられる。」
このように、本ステートメントは2002年のカナダ・McGill大学にて決議された「McGillコンセンサス」に類似した、下顎無歯顎に対する標準的な治療法は2本のインプラント体を用いたインプラントオーバーデンチャーであることを示すものである。