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P-NANOZR

【読み】
ぴーなのぜっとあーる
【英語】
P-NANOZR
【書籍】
QDT Art & Practice 2012年4月号
【ページ】
101

キーワード解説

1998年、松下電工と大阪大学の共同研究により双方向ナノ複合化という概念のもと特性改善されたジルコニアで、曲げ強さ・破壊靭性値ともに、これまで歯科臨床で適用されてきたセラミック材料のなかでは特異的な強度をもつ。特に曲げ強さはY-TZP(イットリアが約3%含有した正方晶ジルコニア多結晶体。現在の歯科界で主流として使用されている)より強く、厚みが薄くなればなるほどその強度に大差ができ、規格化された曲げ試験においても0.1mm厚さでも破壊しない。したがって、フレームの厚みは通常のメタルセラミックのメタルフレームの厚みと同程度でも可能と考えられる。