ソクラテスの質問法

【読み】

そくらてすのしつもんほう

【書籍】

歯科から発信！　あなたにもできる禁煙支援（歯科衛生士臨床のためのQuint Study Club）

【ページ】

73

キーワード解説

ソクラテスの質問法とは、患者の行動変容をより促進するために用いる技法で、認知行動療法でよく用いられる対話術である。情報収集や事実確認のために質問をするのではなく、相手に気づきを与えるために質問を行う。具体的には、
1. 変化の必要性を呼び覚ます質問：現状が望ましくない客観的理由について検討してもらうための質問。
2. 懸念の感情を呼び覚ます質問：現状が悪くないことの主観的理由や懸念について検討してもらうための質問。
3. 変化の願望を呼び覚ます質問：行動変容の希望を増加させるための質問。
4. 変化の自信を呼び覚ます質問：自己効力感（自分はやれるという気持ち）に焦点を当てる質問。
がある。