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周術期口腔機能管理

【読み】
しゅうじゅつきこうくうきのうかんり
【英語】
perioperative oral management
【書籍】
歯科衛生士 2012年5月号
【ページ】
15

キーワード解説

周術期口腔機能管理は、術後の誤嚥性肺炎等の外科的手術後の合併症等の軽減を目的に2012年4月の診療報酬改定で新設されたもので、がん治療などを実施する医師との連携の下、患者の入院前から退院後を含めて歯科が一連の包括的な口腔機能管理を行う。具体的には周術期における一連の口腔機能の管理計画の策定を評価する「周術期口腔機能管理計画策定料」(300点)、主に入院前後の口腔機能の管理を評価する「周術期口腔機能管理料(I)」(190点)、入院中の口腔機能の管理を評価する「周術期口腔機能管理料(II)」(300点)、放射線治療や化学療法を実施する患者の口腔機能の管理を評価する「周術期口腔機能管理料(III)」(190点)、また周術期における入院中の患者の歯科衛生士の専門的口腔衛生処置を評価する「周術期専門的口腔衛生処置」(80点)である。医科での術後感染症の予防を歯科が受け持つ「医科歯科連携」が評価されたもので、病院歯科だけではなく地域の一般歯科医院でも算定可能であることから、周術期の患者が歯科を受診する機会がいっそう増えるものとみられる。