良性発作性頭位目眩症
- 【読み】
- りょうせいほっさせいとういめまいしょう
- 【英語】
- benign paroxysmal positional vertigo
- 【書籍】
- QDI 2012年3号
- 【ページ】
- 125
キーワード解説
寝返りを打ったり、起き上がったり、上や下を向いたりした時など、身体の向きを変えた時に特定の頭位により誘発される回転性の目眩(実際には体は静止しているにもかかわらず、回転しているように錯覚する状態)。原因とされるなかでもっとも多いのは、内耳の前庭にある耳石がはがれ、三半規管に入ってしまうことである。Sammartinoらは2010年に、いわゆるソケットリフトをオステオトームを用いて行った場合、3.06%の患者で良性発作性頭位目眩症が生じ、オステオトームを使用しなかった群では発生がなく、有意差がなかったと報告している。なお、この症状は、Epley法という頭位を変換する方法で治すことができる。