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コロナルフレア形成

【読み】
ころなるふれあけいせい
【英語】
coronal flaring
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2012年6月号
【ページ】
144

キーワード解説

コロナルフレア形成(歯冠側1/3のフレア形成)とは、根管口付近を漏斗状に広げる操作のことであり、根尖側1/3へ適切にアクセスするために必要不可欠である。なぜなら、根管形成でもっとも重要な根尖部へファイルをアクセスさせる際、歯冠側でファイルが拘束され微細なファイル操作が妨げられては適切な根管形成ができないからである。とくに注意が必要な部位として、上顎大臼歯近心頬側根、下顎大臼歯近心根が挙げられる。また、下顎前歯は臨床的に2根管性(根尖で合流しているものも含む)も数多く(41.4%)報告されているので、必要な場合アクセスキャビティも含めて修正する。なお、アクセスキャビティからコロナルフレア形成までのスムーズな根管内壁の形態をストレートラインアクセスという。