ローパスフィルター
- 【読み】
- ろーぱすふぃるたー
- 【英語】
- low-pass filter
- 【書籍】
- QDT Art & Practice 2012年6月号
- 【ページ】
- 35、44
キーワード解説
本項ではローパスフィルターとよばれるもののうち、デジタルカメラの撮像素子の前に設置されるフィルターについて述べる。本フィルターは、撮像素子上に配列された微細な受光部のパターンが、細かな繰り返しのパターンをもつ被写体(例:服地など)と干渉しあってモアレ(縞模様)や偽色(本来そこにない色が写ってしまう現象)を生じないように、あらかじめ特定の周波数以下の波長の光をカットする役割をもつ。このように、ローパスフィルターはデジタルカメラの画質を確保するために必要なものではあるが、その特性上、ごくわずかに画像をぼかすため、プロ用のカメラではローパスフィルターを装着していないものや、着脱式にしているものがある。また、撮像素子側の構造上、ローパスフィルターが不要な製品もある(例:X-Pro1〔富士フィルム〕、SD1〔シグマ〕)。