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思春期

【読み】
ししゅんき
【英語】
adolescence
【書籍】
歯科衛生士 2012年6月号
【ページ】
18

キーワード解説

思春期とは、もともと身体的な成長の大きな節目を指して名づけられたもので、中学生を中心とした青年期前期が該当する。
子どもから大人へと身体的変化が起きるが、心理的には十分に大人になりきれていない。その結果、精神的に不安定感をうみ、思春期やせ症、思春期妄想症(自己臭恐怖、自己視線恐怖、醜貌恐怖)、思春期内閉症などの神経症や精神病が発症し、さらに薬物依存や非行も顕在化することが少なくない。
口腔の発達においては、思春期の入り口である12歳頃には、乳歯はすべて永久歯に生え換わり第二大臼歯の萌出が始まる。14~15歳頃には第三大臼歯を除くすべての永久歯が生え揃い、永久歯咬合が完成する。結果、咀嚼力は成人とほぼ同様となる。また、顎骨の成長も著しい時期で、男子では20歳頃まで、女子では18歳頃まで顎骨(特に下顎骨)の成長が続く。