ベベル
- 【読み】
- べべる
- 【英語】
- bevel
- 【書籍】
- コンポジットレジンと審美修復(シリーズ MIに基づく歯科臨床vol.03)
- 【ページ】
- 83
キーワード解説
コンポジットレジン(CR)充填において、エナメル質にベベルを付与する必要性は主に2つある。
1つはCRと歯質の接着性を高めるためである。エナメル小柱に垂直にエッチングを行った場合に、もっとも多くのレジンタグの形成が期待でき、接着強度が上がる。これにより辺縁封鎖がより確実になり、術後疼痛や白線が生じにくくなると考えられる。
他の1つは、審美である。歯質とCRの移行がバットジョイントであれば、両者の境目が目立ちやすい。したがって、ロングベベルやウェーブベベルを付与することで歯質からCRへなだらかに移行させ、境界をわかりにくくできる。さらに、保持形態が付与できにくいIV級窩洞では、ベベルのつけ方(接着強度)が修復物の予後を左右する。