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口腔内科学会

【読み】
こうくうないかがっかい
【英語】
japanese society of oral medicine
【書籍】
口腔外科ハンドマニュアル’12
【ページ】
162

キーワード解説

口腔内科(oral medicine)とは、「歯科患者の口腔だけに視点を向けず、大局的立場に立ち、全身的背景を考慮した口腔疾患の診断と治療を目的とし、外科的なアプローチを主体とせずに口腔の医療にあたるもの」と定義される。超高齢社会のわが国では、医学的に問題のある患者の増加にともない、口腔内科的な対応の必要性や緊急性が高まってきた背景などをふまえ、2011年9月に日本口腔粘膜学会の改称により発足したのが本学会である。口腔内科の範疇は「(1)口腔粘膜疾患、唾液腺疾患、顎関節疾患、口腔心身症、ペインなどの診断、原因、予防、治療法等の研究」「(2)全身疾患と口腔病変との関連についての研究(必要に応じて医科との共同研究)」「(3)歯科治療時の全身状態の評価と対応についての研究」などであり、これらの臨床情報の交換や研究成果の発表と討議の場として、歯科医学・医学の発展に寄与することが期待されている。