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フッ化物塗布剤

【読み】
ふっかぶつとふざい
【英語】
fluoride application
【書籍】
歯科衛生士 2012年8月号
【ページ】
15

キーワード解説

フッ化物塗布剤とは、歯面への効用があるフッ化物含有薬剤のうち、歯面塗布する際に使うものを指す。一般的にフッ化物濃度が高い。日本で発売されているフッ化物塗布剤は2012年現在5種類で、すべてフッ化物濃度は9,000ppm(F)と高濃度であるため、患者の急性中毒や悪阻を避けるために使用量は2ml以下に限定される。フッ化物製剤の性質は酸性と中性が、性状としては液状、ゼリー状、泡状がある。それぞれ患者の口腔内の状況や患者の好み、歯科医院における効率などを鑑みて使い分ける。効果の高い塗布のためには、添付文書等に書かれている手順を正しく守ることが重要となる。フッ化物含有歯磨剤などの低濃度フッ化物応用は毎日の応用が望ましいが、高濃度のフッ化物塗布剤の頻度は「最低半年に1回」とされる。頻度が高いほど効果が高まることも判明しており、半年に1回以上の応用が望まれる。