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抗凝固薬

【読み】
こうぎょうこやく
【英語】
anticoagulant
【書籍】
歯科衛生士 2012年10月号
【ページ】
66

キーワード解説

抗凝固薬とは、血栓症、塞栓症の予防、治療に対して用いる薬剤のことである。弁膜症、低心機能、心房細動、人工弁置換術後、冠動脈バイパス術後、深部静脈血栓症、肺血栓塞栓症などの疾患に適応がある。
 経口薬では長らくワーファリン(ワルファリンカリウム)しかなかったが、2011年以降プラザキサ(ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩)やイグザレルト(リバーロキサバン)、リクシアナ(エドキサバントシル酸塩水和物)といった新しい作用機序で安定した抗凝固作用を発揮する新薬が次々に認可され、その使用が広がっている。SRPや抜歯などの歯科における観血治療時においては、新薬もワーファリンと同じく休薬せず継続することが原則となっており、歯科医療従事者は医科の担当医と協議のうえ対応する必要がある。