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天候不良と口腔症状

【読み】
てんこうふりょうとこうくうしょうじょう
【英語】
relation between bad weather and oral symptoms
【書籍】
知っ得!納得! 健口免疫アプローチ
【ページ】
42、43

キーワード解説

人間の自律神経系は天候の影響を受けている。たとえば、気圧が下がれば副交感神経系が活性化され、リンパ球や成長因子を多くつくろうとし「守り(身体を治すための時間)」に入る。反対に気圧が高まれば交感神経系が活性化されて顆粒球を多くつくり、局所の防御態勢を整え「攻撃的(身体を動かすための時間)」になる。気圧が低いうえに高温多湿のような環境下では不快症状も加わり、副交感神経優位であった生体が交感神経優位に急変する。このように天候で自律神経のバランスが一気に崩れることで、身体の調子が加速度的に悪化してしまうことがある。口腔症状としては、梅雨どきや台風のシーズン、天候不順のときなどに、歯周炎、知覚過敏、TMD症状などを訴える人がいる。