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相転移強化

【読み】
そうてんいきょうか
【英語】
transformation strengthening / transformation toughening
【書籍】
デンタルエステティック パートVII 審美歯科治療の長期的観点からの検証
【ページ】
12

キーワード解説

部分安定化ジルコニアのもつ機械的性質。ジルコニア(ZrO2)に安定化剤としてイットリアなどの希土類酸化物を固溶させることにより、高温で安定する(1,170~2,370℃)正方晶を室温で保持する部分安定化ジルコニアが作られる。外部から応力が加わりクラックが発生すると、クラック近傍は正方晶から単斜晶に相転移する。この相転移によって結晶体積は3~5%膨張し、クラック先端に圧縮応力がはたらく。こうして、クラックの伝播が抑制され、靭性の向上にも寄与している。