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エナメル質形成不全

【読み】
えなめるしつけいせいふぜん
【英語】
enamel hypoplasia
【書籍】
歯科衛生士 2012年12月号
【ページ】
56

キーワード解説

エナメル質形成不全とは、エナメル芽細胞の機能がなんらかの原因で障害されたために引き起こされる「エナメル質減形成」あるいは「エナメル質石灰化不全」のことを指し、一般的に臨床でよく目にする非遺伝性の疾患である。一方、遺伝性のものに「遺伝性エナメル質形成不全症」があり、こちらは患者数が非常に少ない。
エナメル質形成不全はここ数年よく見られるようになったが、エナメル質形成不全は昔から存在し、う蝕が多かった時代にはその中に紛れ、う蝕として診断されていた可能性が高い。う蝕罹患が減少し区別がつきやすくなった現在では、早期にエナメル質形成不全を発見して適切な対応をとることが求められる。