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味覚障害

【読み】
みかくしょうがい
【英語】
taste disorder
【書籍】
歯科衛生士 2013年2月号
【ページ】
69

キーワード解説

味覚障害とは、味がわからなくなったり、食物とは関係のないような特定の味がしてしまう症状のことである。一番多い症状は味が薄く感じる「味覚減退」であり、他には味がまったくわからない「味覚消失」、何も食べていないのにいつも苦い味がする「自発性異常味覚」、特定の味だけがわからなくなる「解離性味覚障害」、食べ物や飲み物の味が本来と違ったものに感じる「異味症」、食物がなんとも表現できない嫌な味になる「悪味症」がある。原因には薬剤の副作用、亜鉛欠乏を含む栄養障害、糖尿病や鉄欠乏性貧血などの全身疾患、ストレスなどの心因性、口腔乾燥症、口腔カンジダなどの口腔疾患が挙げられる。耳鼻科や内科で原因を特定できなかった味覚障害の原因が口腔にあるケースは少なくなく、歯科での対応も求められる。