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デパス

【読み】
でぱす
【英語】
Depas
【書籍】
歯科衛生士 2013年2月号
【ページ】
82

キーワード解説

「デパス」(商品名で、一般名はエチゾラム)とは向精神薬(精神症状に作用する薬の総称)のうちの抗不安薬に分類されており、ベンゾジアゼピン誘導体の仲間。日本で扱われている抗不安薬と睡眠導入薬の大部分は、ベンゾジアゼピン誘導体。
 デパスには、抗不安作用、鎮静催眠作用、抗けいれん作用、筋弛緩作用がある。多くのベンゾジアゼピン誘導体は、不安・緊張などを緩和する作用(抗不安作用)、または鎮静催眠作用のうちのどちらかの作用に特化されているが、その両者の作用を有するのがデパスである。
 デパスは幅広い用途・適応から、精神科、整形外科、内科、プライマリー医(かかりつけ医)など、処方を検討する医師が広い領域で存在する。これらのことに加え、添付文書上でも幅広い症状の改善が期待できることから、デパスが多く処方されていると考えられている。