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歯内処置を行った前歯部の分類

【読み】
しないしょちをおこなったぜんしぶのぶんるい
【英語】
classification of endodontically treated single anterior teeth
【書籍】
PRD 2013年1号
【ページ】
84

キーワード解説

歯内処置を行った前歯部の歯冠修復処置を行う際、治療計画を立案しやすくするためにMurgueitioら(2012)が考案した分類。分類では、大きく分けて対象歯の歯冠部の構造と歯根の構造について歯質を評価する。

歯冠部については、壁面の厚みと支台歯の高さに基づき、歯を以下の4つに分類する:
タイプI:全部被覆冠を形成する前歯で、歯内処置を行うためのアクセスホールなどの処置を除き歯冠形成の必要がないもの
タイプII:壁面の厚み1mm以上、支台歯の高さ3mm以上、支台歯の全周の歯質の残存率100%のもの
タイプIII:壁面の厚み1mm以上、支台歯の高さ1.5~3.0mm、支台歯の全周の歯質の残存率50%以上のもの
タイプIV:支台歯の全周の歯質の実質欠損が少なくとも50%に及ぶもの

歯根については、根管の直径(ナロー/ミディアム/ラージ)形成の深さ(ショート/ミディアム/ロング)、根管形態(テーパードタイプ/平行タイプ)に関してそれぞれ分類する。