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口臭症

【読み】
こうしゅうしょう
【英語】
bad breath
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2013年4月号
【ページ】
136

キーワード解説

口臭には、原因や病態によって多くの種類があり、現在では国際分類がよく用いられている。口臭症の国際分類によると、実際に口臭が認められる場合を「真性口臭症」といい、さらに真性口臭症は大きく「生理的口臭」と「病的口臭」の2つに分類される。「生理的口臭」は、起床時、空腹時、運動時、緊張時、疲労時、月経時などに、誰にでもみられる口臭のことをいう。唾液の分泌低下やホルモンの変調によって自浄作用が低下し、口腔内常在菌が増殖することによって、口臭が強くなると考えられている。これに対して「病的口臭」は、原因となる病気がもとで口臭が発生している状態をいう。病的口臭の場合、8割以上が口腔内に原因があり、よくある歯科的問題として、歯周炎、舌苔、重度のう蝕や不適合修復物、多量のプラークや歯石の沈着、口内炎、口腔乾燥などがある。