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復位性関節円板前方転位

【読み】
ふくいせいかんせつえんばんぜんぽうてんい
【英語】
reducible anterior disc displacement
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2013年4月号
【ページ】
68

キーワード解説

顎関節の代表的な病態の1つ。咬頭嵌合位の時点ですでに関節円板が顆頭の前方に転位しているが、滑走運動が始まり、最大開口位までの道中のどこかで関節円板が本来の位置である顆頭の上に復位するものを、復位性関節円板前方転位と呼ぶ。復位した後、顆頭は閉口時に関節円板がまた前方に転位するまでの間は、正常な動きとさほど遜色なく、前方に約20mmの下方へ凸の円弧を描いて移動する。なお、臨床上よく見かける病状である明瞭なクリック音は、この関節円板が復位した瞬間に観察される。