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歯槽整形術

【読み】
しそうせいけいじゅつ
【英語】
orthopedic surgery of alveolar ridge
【書籍】
イラストでみる口腔外科手術 第3巻
【ページ】
13

キーワード解説

抜歯後1~3か月の間に抜歯窩周囲の歯槽骨は少しずつ吸収して、ほとんどの症例では歯槽堤が平滑で義歯の装着の障りとなることはない。しかしながら、ときには歯槽鋭縁が残り、義歯装着の障害になることがある。このような場合には、骨の鋭縁や隆起を削除して平滑にする必要がある。この際、一般に過度に歯槽骨を除去する傾向があるので、注意を要する。予定より控えた骨を除去して、翻転した粘膜骨膜弁を復位し、その上から触診して、さらに骨の除去が必要か否かを判断する必要がある。このようにすることで取り返しのつかない過剰な骨除去を防ぐことができる。骨鉗子で除去した骨断端は、骨ファイルで平坦化し、周囲歯槽骨への移行をスム-ズにして、粘膜骨膜弁を結節縫合で創縁が外翻するよう確実に縫合する。