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歯科衛生士の賠償責任保険

【読み】
しかえいせいしのばいしょうせきにんほけん
【英語】
liability insurance for dental hygienist
【書籍】
歯科衛生士 2013年5月号
【ページ】
32

キーワード解説

法律上、相手の身体や財産等を侵害した場合、その原因をつくった者は損害の埋め合わせをしなければいけない損害賠償責任が発生する。これに対し、保険金によって賠償金や弁護士費用等がまかなわれるのが、賠償責任保険である。
 歯科医院においても、スケーラーで患者の口腔内を傷つけてしまうなど、歯科衛生士が患者の身体等を侵害する事態は起こりうるが、通常は歯科医院を経営する院長が責任を負う。しかし、損害賠償責任を歯科衛生士と歯科医師のどちらに追及するかは、患者の自由であるため、歯科衛生士が直接訴えられる場合もある。したがって、歯科衛生士もあらかじめ賠償責任保険に加入しておく必要がある。
 日本歯科衛生士会では歯科衛生士賠償責任保険制度(引受保険会社:東京海上日動火災保険株式会社)が設けられている。現時点で、歯科衛生士向けの賠償責任保険はこれのみである。