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チタンへの紫外線照射

【読み】
ちたんへのしがいせんしょうしゃ
【英語】
ultraviolet irradiation to titanium
【書籍】
QDI 2013年3号
【ページ】
116

キーワード解説

チタンはイオン化傾向の強い金属であり、表面には酸化チタンの薄膜が形成されている。酸化チタンに紫外線を照射すると、ヒドロキシラジカルとスーパーオキサイドアニオンという2種の活性酸素ができる。この活性酸素は、消毒や殺菌に広く使われている塩素や次亜塩素酸、過酸化水素オゾンなどよりも強い酸化力を持っており、水中の有機汚濁物や細菌、ウィルスなどを殺菌・不活化・分解除去することが可能であるとされ、酸化チタンの光触媒作用として脱臭・抗菌・防汚などへの実用化が進んでいる。こうした技術をインプラント体の感染防止や、他のチタン生体材料であるチタンメッシュに応用することにより、骨造成手術時の感染防止効果も期待できるとされる。