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逆流性食道炎

【読み】
ぎゃくりゅうせいしょくどうえん
【英語】
reflux esophagitis
【書籍】
歯科衛生士 2013年6月号
【ページ】
72

キーワード解説

逆流性食道炎とは、胃酸や胃内容物の食道への逆流により食道粘膜に障害をきたしている疾患。もともと欧米で多い疾患だったが、最近では食生活の欧米化などにより日本でも急増している。良性疾患とはいうもののQOLに大きく影響することが知られている。
 逆流性食道炎の典型的な症状は、心窩部から前胸部にかけての灼熱感(胸焼け)や、胃酸の口腔内逆流により感じる苦み(呑酸)である。症状の感じ方は患者によってさまざまで、逆流症状を胸痛と表現することもあれば、ムカムカ感や胸のチクチク感と感じる場合もある。
逆流性食道炎になると慢性咳嗽や気管支喘息などの合併症が起きる。歯の酸蝕症やブラキシズムなどの歯科疾患との関係も近年わかってきている。