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頬部蜂窩織炎

【読み】
きょうぶほうかしきえん
【英語】
buccal cellulitis
【書籍】
あなたにもあるかもしれない! お口の病気がわかる事典
【ページ】
39

キーワード解説

頬全体が腫れてしまう「頬部蜂窩織炎」の原因でもっとも多いものは歯の炎症。炎症が進行していくと開口障害が生じ、頸部に炎症が及ぶと生命にかかわる状態の一歩手前になる。頸部から続く胸の中へ炎症が波及すれば、縦隔炎になる。死亡例もあるため、縦隔炎に至るまえに炎症を食い止めることが重要である。
 抜歯後に腫れて、頬部蜂窩織炎になる患者もいる。糖尿病や自己免疫疾患などでステロイドなどを服用している患者のように,感染しやすい状態にある患者は要注意である。
 治療法は、抜歯後の感染などの場合、抗生物質の内服や点滴による治療を行い、細菌の増殖を抑える。膿瘍になると一部の皮膚を切って、膿をださないとならなくなる。