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サルコペニア

【読み】
さるこぺにあ
【英語】
sarcopenia
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2013年7月号
【ページ】
140

キーワード解説

サルコペニアとは、「加齢にともなって生じる骨格筋量と骨格筋力の低下」として定義され、近年、老年医学や栄養学の分野で世界的に注目されている用語。その診断基準は、筋肉量の低下と筋肉機能(筋力または身体能力)の低下の両方の存在を有する場合となっている。サルコペニアは、その原因によって「一次性(原発性)サルコペニア」と「二次性(続発性)サルコペニア」に分類されている。一次性サルコペニアとは加齢以外に特定の原因が見当たらないものであり、二次性サルコペニアとは加齢以外の原因が特定できるサルコペニアである。二次性サルコペニアは原因によってさらに3種類、1.活動性に関連するサルコペニア、2.疾患に関連するサルコペニア、3.栄養に関連するサルコペニアに分類される。なお、サルコペニアという言葉は、研究や臨床診療で使用するための国際的な合意が得られていないのが現状である。