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咀嚼能力測定用グミゼリー

【読み】
そしゃくのうりょくそくていようぐみぜりー
【英語】
gummi jelly for ability for chewing measurement
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2013年8月号
【ページ】
55

キーワード解説

これまで咀嚼能力の評価には、海外ではピーナッツやニンジン、本邦では生米、カマボコ、せんべいなどさまざまな食品が用いられてきた。基本的には、簡単に入手でき、衛生的で、幅広い年齢層に受け入れられ、好き嫌いが極端に分かれない食品であれば使用可能になる。しかし、検査法として結果の数値化およびその数値に再現性があることを考慮した場合、厳密な品質管理の下で製造された加工食品が求められ、これらの条件を満たす検査用食品として「咀嚼能力測定用グミゼリー」が、大阪大学とUHA味覚糖株式会社との共同研究により開発された。グミゼリーは、ピーナッツやせんべいなどのような破砕性の食品ではなく、カマボコと同じ咬断性の食品であるため、歯を失い義歯を使用している者にとっても比較的噛みやすく、ピーナッツのように粉砕片が義歯と床下粘膜との間に入り、疼痛のために途中で食べられなくなるということもない。また、吸水性が低いため、口腔粘膜に粘着することがなく、一定回数咀嚼した後吐き出して回収することは比較的容易である。