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6歳臼歯

【読み】
ろくさいきゅうし
【英語】
first molar
【書籍】
歯科衛生士 2013年8月号
【ページ】
17

キーワード解説

第二乳臼歯遠心位に萌出する最初の永久歯、すなわち第一大臼歯で、その俗称。6歳前後に萌出することからこう呼ばれる。
 6歳臼歯(第一大臼歯)は、生涯の口腔の健康を左右するキートゥースといえる歯であるが、その一方でう蝕予防を困難にさせる要因が多々存在する。たとえば、萌出時期が小学校入学前後で生活環境が大きく変化する時に相当し、保護者によっては小学校入学を境に仕上げ磨きをやめてしまう場合がある。また、乳歯列より奥に位置するため、セルフケアが困難であり、萌出してきたことに気づかないことも少なくない。生涯にわたって健全な状態を維持するためには、萌出前からの保護者・子ども両者へのアプローチが欠かせず、また、う蝕予防の困難さを踏まえた指導、成長・発育における喜びをケアのモチベーションにするといった指導が求められる。