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歯科矯正用アンカースクリュー

【読み】
しかきょうせいようあんかーすくりゅー
【英語】
orthodontic anchoring screw
【書籍】
臨床家のための矯正YEAR BOOK 2013
【ページ】
14

キーワード解説

歯科矯正用アンカースクリューとはミニインプラントを固定源に用いた矯正歯科治療のこと。アンカースクリューの利点としては、(1)絶対固定を必要とする症例に強固な不動固定が得られる、(2)抜歯、非抜歯の適応や抜歯部位の選択の幅が拡がる、(3)患者の協力が必要なヘッドギアなどの顎外固定装置が不要。(4)治療メカニクスの単純化。(5)治療期間の短縮。(6)前歯・臼歯の圧下、歯列全体の遠心移動など、従来装置による治療メカニクスでは困難であった方向への歯の三次元的な移動。(7)成長期に顎整形力の固定源にできる。(8)顎矯正手術を回避できるなどがある。問題点としては、(1)インプラントの植立あるいは埋入手術時の軽度の痛み、軽度の不快感。(2)スクリュー周囲炎、脱落、動揺、破折。(3)隣在歯根や神経への接触・損傷の可能性などがあげられる。