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遠隔転移

【読み】
えんかくてんい
【英語】
transmigration
【書籍】
臨床家のための矯正YEAR BOOK 2013
【ページ】
98

キーワード解説

遠隔転移とは未萌出犬歯が正中線を越える現象のことをいう。正中線を越える歯は下顎歯のみと考えられ、転移は下顎犬歯にもっともよく認められ、次いで下顎側切歯および臼歯に多いとされた。最近では、上顎犬歯の転移も報告されている。Javidが実施したエックス線撮影による調査では下顎犬歯の転移の発生率は0。1%と報告され、Büyükkurtらは一般集団での発生率を0。33%と報告した。VuchkovaとFarahは、オーストラリア人母集団から抽出した標本での発生率を0。006%と報告した。ギリシャ人母集団から抽出した標本の調査を実施したMazinisらは発生率を0。17%とし、Aktanらはトルコ人母集団から抽出した標本での発生率が0。14%であることを明らかにした。