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露出

【読み】
ろしゅつ
【英語】
exposure
【書籍】
QDT Art & Practice 2013年11月号
【ページ】
30

キーワード解説

露出とは、写真撮影においてレンズの絞り(F値)と露光時間(シャッタースピード)、およびフィルム感度(ISO感度)の組み合わせによって、フィルムあるいは撮像素子に必要十分な量の光を当てること、あるいはそのための行為をさす語。絞りはレンズ口径を変化させることによる光線の入射と被写界深度のコントロール、シャッタースピードは露光時間および動き(撮影者の手ブレも含む)のコントロールのために用いられるが、各々の設定範囲は使用するフィルム/撮像素子の感度によって自ずと規定される。フィルムおよび撮像素子は、それぞれ登場して以来高感度時の画質向上を目標としてきたが、現在のところ感度の向上と画質は相反する。そのため、一般的には可及的に高い画質が得られる感度を選択することとなる(スポーツ写真などで動きを止める、といった意図がある場合にはこの限りではない)。なお、本項の標題を含む上記論文では、デジタルカメラによるシェードテイキング用の露出設定として、シャッタースピードは1/200程度、絞りはF22程度、そしてISO感度は200(使用するカメラで、拡張感度を用いない最低の値)を推奨している。