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開口量の測定

【読み】
かいこうりょうのそくてい
【英語】
measurement of mouth-opening capacity
【書籍】
これさえあれば明日からできる!新・歯科人間ドック基本マニュアル
【ページ】
43

キーワード解説

顎関節症関連検査の1つとして開口量の測定を行う。開口量の測定は座位にて、頭部を安頭台でサポートせず、リクライニングもしないように背中にクッションやタオルなどを挟んだ姿勢で行う。受診者は正面を向き、ノギスの内側用クチバシを上下中切歯切縁に当て、自力の最大開口量を測定する。あらかじめ測定する中切歯の左右側を決めておくとよい。また、受診者の身体に器具が触れないようにノギスの向きに注意する必要がある。開口量は上下中切歯切縁間で平均値(38~40mm)が評価基準として支持されているが、オーバーバイトが深いケースや下顎頭が短いケースなどでは、もともと開口量が小さい傾向があるため、平均値のみで判断することは避ける。開口量測定でもっとも注意すべき所見は、開口量の減少が年々あるいは急激に減少する(過去の値の約1/2が目安となる)ケースであり、その把握には継続して検査記録を残すことに意義がある。