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上下顎骨前方移動術

【読み】
じょうげがっこくぜんぽういどうじゅつ
【英語】
maxillomandibular advancement
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2013年12月号
【ページ】
116

キーワード解説

上下顎骨前方移動術はsleep surgeryとしての顎顔面手術のひとつで、方法としては上下顎骨を骨切りし、前方へ移動させ、気道の拡大を図る。上顎はLe Fort I型骨切り術に準じて、上顎骨体を切離し、可動性にして、前方に移動し固定する。下顎は、両側の下顎枝を矢状分割し、下顎頭を含む近位骨片と、遠位骨片、すなわち下顎骨体とに分け、関節位を変化させずに、遠位骨片のみを前方に移動させて、固定する(両側下顎枝矢状分割術)。この際、1)通鼻性を損なわないこと、2)気道抵抗を増大しないことを基本に、術式、移動方向、移動量などを考慮する。本方法は、下顎骨単独で行うよりも上下顎同時に行ったほうが、効果が高い。