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ハイブリッドタイプのインプラント補綴

【読み】
はいぶりっどたいぷのいんぷらんとほてつ
【英語】
Implant prosthesis of hybrid type
【書籍】
CAD/CAM時代の最新インプラント上部構造
【ページ】
30

キーワード解説

無歯顎・多数歯欠損へのインプラント補綴方法の一つ。中程度の顎堤吸収に多く用いられ、吸収した顎堤を機能的および審美的に回復するため、歯肉部を補綴で模倣する。インプラントポジションには多少の自由度があり、骨量を重視したポジションを選択できる。また、歯肉部を歯肉色材料を使用して模倣するため、歯間乳頭を含め容易に歯冠部・歯頚部を審美的に回復できるという利点がある。一方、顎堤吸収が少なくスマイルラインが高い症例に適用すると歯肉部を模倣した歯肉色補綴部のマージンが露出してしまい、審美性を損なうことがある。また、唾液が少なく口腔周囲の筋力が低下している高齢者においては、口腔前庭に残渣が残りやすいなどの問題を引き起こす可能性があるので、それぞれ十分な留意が必要である。