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本態性高血圧

【読み】
ほんたいせいこうけつあつ
【英語】
essential hypertension
【書籍】
QDI 2014年1号
【ページ】
120

キーワード解説

加齢による動脈硬化が原因で血圧が高くなる病態。高血圧は、本態性高血圧(腎疾患、内分泌疾患やSAS( 睡眠時無呼吸症候群) などの高血圧をきたす基礎疾患が存在しない高血圧)と、二次性高血圧(高血圧をきたす基礎疾患にともなう高血圧)の2種類に大きく分けられ、そのうち本態性高血圧が全体の約90%を占める。また、本態性高血圧の要因として、以前は高脂血症や肥満によるアテローム硬化性石灰化が注目されていたが、近年は粥腫だけでなく、糖尿病や腎不全などに多く動脈の中核に進展するメンケベルグ型血管中膜石灰化が注目されている。このメンケベルグ型血管中膜石灰化は高齢者に特徴的で、収縮血圧は高いが拡張期血圧の低い収縮期高血圧を惹起する。