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咬合採得

【読み】
こうごうさいとく
【英語】
bite registration
【書籍】
IDAトリートメントマニュアル
【ページ】
18

キーワード解説

患者固有の上下顎における位置関係を、水平的・垂直的に記録するための方法。静的記録法、動的記録法、デジタル機器を利用する方法に大別される。
 静的記録法は、ワックス、インプレッションペースト、シリコーン、モデリングコンパウンド、石膏などの材料を上下顎の歯列間におき、咬合採得を行う。
 動的記録法は、下顎の機能運動路を含めた上下顎の位置関係を記録する方法で、代表的な採取方法としてはチューイン法などがあり、古くから利用されている。主に上下顎歯の接触滑走運動の記録を行うのに適した方法である。
 デジタル機器を利用する方法としては、咬合板様の器材をかみ、その咬合接触面を電子信号としてコンピュータに送り、デジタル化して咬合接触点を再現する方法や、デジタル印象で直接口腔内から上下顎歯列をそれぞれスキャニングし、その後に再度上下顎歯列をかませた状態の側方の位置関係をスキャニングして、取り込んでおいた上下歯列のデータと適合させる方法などがある。