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パルプ・リジェネレーション

【読み】
ぱるぷ・りじぇねれーしょん
【英語】
pulp regeneration
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2014年2月号
【ページ】
125

キーワード解説

パルプ・リジェネレーション(pulp regeneration)とは、歯髄組織が完全に除去された歯髄腔に本来の歯髄組織が戻ることをさす。具体的には、患者本人からつくりだした歯髄細胞に特化した肺性幹細胞(ES cell)または人工多能性幹細胞(iPS cell)と適切な足場(scaffold)、それに成長因子(growth factor)の3つを混合したものを無菌的な歯髄腔に入れることにより、歯髄組織を再生させる方法である。この方法が実現すれば、本来の歯髄組織が再生され、治癒後も正常な歯髄腔が維持される。一方で、現時点(2014年1月現在)では、倫理的な問題や費用対効果の問題(費用は1歯あたり数千万円とも言われる)など課題も多い。