再結晶化HA
- 【読み】
- さいけっしょうかえっちえー
- 【英語】
- recrystallized hydroxyapatite
- 【書籍】
- インプラント YEAR BOOK 2014
- 【ページ】
- 29
キーワード解説
再結晶化HAとは高温で比較的分解しにくく、骨伝導能を示すリン酸三カルシウム(TCP:Ca3(PO4)2)からプラズマ溶射によって薄膜コーティングした後、水熱処理によって再結晶化HA層に変換したものである。ハイドロキシアパタイト(HA:Ca10(PO4)6(OH)2)はリン酸カルシウムの一種で、骨や歯の主要成分なので生体組織と親和性が高く、時間の経過にともない生体骨と結合する性質をもっているが、高温・高圧でないと結晶化しにくく、HAをコーティングしたチタンやチタン合金インプラントでは体内での長期使用を考えた場合の金属成分溶出などが考えられるため、再結晶化HAが考案された。