ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬
- 【読み】
- のるあどれなりんさどうせい・とくいてきせろとにんさどうせいこううつやく
- 【英語】
- noradrenergic and specific serotonergic antidepressant: NaSSA
- 【書籍】
- 知らなかったではすまされない! 改訂新版 有病高齢者歯科治療のガイドライン 下巻
- 【ページ】
- 118
キーワード解説
ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA:ナッサ)は四環系抗うつ薬ミアンセリンの改良薬で、ほとんどの抗うつ薬が有するようなトランスポーター阻害作用ではなく、シナプス前ニューロンの神経末端のα2受容体を阻害して神経末端からのノルアドレナリンとセロトニンの両方の放出を促進することにより、強力な抗うつ効果を発揮する。ここが四環系抗うつ薬と異なる点である。副作用は、5-HT2受容体や5-HT3受容体を遮断する作用(抗セロトニン作用)があるので不眠や嘔吐などは少ないが、ヒスタミンH1受容体を阻害する作用(抗ヒスタミン作用)があるので、眠気が起こりやすい。