高次脳機能障害

【読み】

こうじのうきのうしょうがい

【英語】

higher brain dysfunction

【書籍】

QDI 2014年3号

【ページ】

121

キーワード解説

脳血管障害や頭部外傷（転倒、交通事故などによる）などにより、記憶・意思・感情など高度な脳の機能に障害が表れること。脳の損傷部位によって、失語（言葉を理解したり話したりできない）、失行（ある動作をしようとしても行えない）、記憶障害（新しいことを覚えられない、発症以前に覚えたことを思い出せない）、注意障害（小さな刺激でも動作が中断される）、社会的行動障害（すぐかっとなり大声を出すなど）といった症状をきたす。身体障害に比べて外見的に障害が目立ちにくく、本人が障害を認識していないことも多いため「隠れた障害」とも言われる。したがって、医療者側からも見落とさないように注意が必要である。