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アスピリン喘息

【読み】
あすぴりんぜんそく
【英語】
aspirin-induced asthma
【書籍】
歯科衛生士 2014年6月号
【ページ】
94

キーワード解説

アスピリン喘息とは、アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が発作の原因となっている喘息。成人喘息の約30%にみられ、特に30~40代の重症喘息の女性に多く発症し、高い比率で鼻ポリープ、副鼻腔炎を合併する。
 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)とは、頭痛薬、痛み止め、風邪薬などの鎮痛薬。NSAIDsには酸性と塩基性があるが、酸性のほうが喘息発作を誘発することが多く、代表的なものにはアスピリン、ロキソニン®、ボルタレン®、ロルカム®などがある。塩基性は比較的安全だが、ソランタール®には誘発の報告がある。
 アスピリン喘息の既往がある場合、NSAIDs以外の錠剤やカプセル、歯磨剤にも含まれる、食品添加物の食用黄色4号(タートラジン)、黄色5号、安息香酸ナトリウム、パラベン(防腐剤)などでも反応することがあるため注意が必要。