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血液媒介病原体

【読み】
けつえきばいかいびょうげんたい
【英語】
bloodborne pathogens
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2014年9月号
【ページ】
140

キーワード解説

血液・体液を介して伝染する病原体には、肝炎ウイルス、エイズウイルス(HIV)や成人T 細胞性白血病ウイルス(HTLV-1)、また多くのヒトが不顕性感染を起こすEB ウイルスやサイトメガロウイルスなどの日常環境に生息するウイルス、梅毒スピロヘータ、そしてウエストナイルウイルス、マラリア原虫やシャーガス病を引き起こすトリパノソーマ原虫などの国外の特定の地域に生息する感染症病原体が挙げられる。また、1990年後半にヨーロッパでパニックを起こしたウシ海綿状脳症、また、2014年8月現在猛威をふるっているエボラ出血熱などの熱帯性出血熱ウイルス、ボルナ病ウイルスあるいはダニによって媒介されるライム病起因スピロヘータ(ボレリア属)なども、血液曝露により感染する可能性があると言われている。そのため、これらは総称して「血液媒介病原体」(Blood-borne Pathogens)と呼ばれる。