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歯科矯正用アンカースクリューの傾斜埋入

【読み】
しかきょうせいようあんかーすくりゅーのけいしゃまいにゅう
【英語】
tilted orthodontic anchoring screw
【書籍】
基本からわかる! 歯科矯正用アンカースクリュー
【ページ】
48

キーワード解説

傾斜埋入とは、歯科矯正用アンカースクリューの植立方法の1つである。歯槽骨面に対し、スクリューを30~45°の角度となるように傾けて埋入するもので、下記のような利点がある。
(1)スクリューの破折や脱落、歯根損傷の原因となりうるスクリューと歯根の近接が起こりにくい
(2)可動粘膜部を避けて付着歯肉部にスクリューを植立しやすくする
(3)スクリューと皮質骨の接触面積が増加し、スクリューの維持力が向上する
(4)歯列の遠心移動や圧下に際して、動的治療中にスクリューと歯根の接触が起こりにくい
なお、ネジ部の口腔内への露出、またアンダーカット部へのプラークの付着などを防ぐために、傾斜埋入にはヘッドの小さなスクリューが適している。